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売り手によし、買い手によし、世間によし。
私たち、現在の滋賀県にルーツを持つ近江商人が実践してきた「三方よし」と言われる商売の心得です。

340年以上にわたって私たちが商売を続けることができているのは、いつの時代にあっても「三方よし」を常に商売の原点として、環境変化に対応し、チャレンジを積み重ねてきたからにほかなりません。商売の原点は変えることなく、拠点は近江の日野(現・滋賀県蒲生郡日野町)から北関東一円へと移しながら拡大し、扱う商品も日野椀から医薬品、そして、和洋紙・襖紙、壁紙、インテリア全般へと変化させてきました。今なお、新商品取扱いの拡大、新サービスの開発、インテリアデザイン&リフォーム事業の新規開発に挑戦し続けています。

当社にはまじめな性格の社員が多く、経営は手堅く進めてまいりましたが、私たちは決して歴史が古いだけの会社ではなく、時代とともに業態を変えながら事業を継続してきました。歴史は革新の連続によって紡がれます。そのためには、社員一人ひとりの成長と、活き活きと個性を発揮して活躍できるフィールドづくりが必要と考えており、職場環境の改善や働き方の改革はもとより、長年にわたって"人づくり"、育成の仕組みを整えてまいりました。お客様が必要とする商品やサービスをご提供するのも、新規事業を創り出すのも社員一人ひとりの"人"であり、その力の結合だからです。

最後にお伝えしておきたいのは、私たちが大切にしていること...それは、お客様、お取引様、地球環境や地域社会の皆様、私たちに関わっていただいている全ての方々に対して「おかげさまで」という感謝の気持ちをもって、ともに成長し、良い関係を築くこと。そして、その感謝の気持ちを分かち合える仲間の存在です。たとえ一人で立ち向かうには困難なことであっても、認め合い、助け合える仲間とであれば、必ず成し遂げることができます。そこに、私たちがこの仕事を通じて得ることができる喜びがあります。
私たちと一緒に、お客様のため、世のため、人のために働き、インテリアを豊かにし、人の心を豊かにし、未来を豊かにする、インテリア流通サービスの仕事にチャレンジしてみませんか?

中沢トータリアの歴史

1680(延宝8)年創業。
ルーツは「三方よし」の近江日野商人

江戸時代の1694(元禄7)年5月9日に中澤家の"江州日野三郎兵衛"が西牧(さいもく)関所(現・群馬県甘楽郡下仁田町)を通過したと記録されている文書が存在します。この文書を発見し調査された近江日野商人館の満田良順館長より、中澤家も日野商人の組合『日野大当番仲間』が組織された当初の1680(延宝8)年頃から加入していたはずと言われたことから、当社は1680(延宝8)年を創業年といたしております。当時は日野椀、次いで、医薬品の製造・販売業を営んでおりました。

1869(明治2)年に関東へ。
明治維新に呼応して、商う場所を変えて"第二の創業"

七代目・中澤半兵衛が関東の児玉郡児玉町(現・埼玉県本庄市)に「中澤薬舗」を開業・出店。1875(明治8)年には屋号を「萬屋薬舗」と改めて現在の埼玉県熊谷市に移転・開業し、のちに「萬屋薬店」となりました。明治から大正、昭和の時代にかけては、薬(和漢洋薬・売薬・工業製品)を中心に、金・銀・染料・顔料・和洋紙・襖紙・雛人形材料・筆・墨・硯に加え、輸入ビールや砂糖などさまざまな商品を取り扱っており、萬屋特製の「十五味香」というお香も多くの方に親しまれておりました。

「築いてきた信用と土地は焼けないで残っている」。
戦後の焦土、ゼロから"第三の創業"

終戦前夜の空襲で店舗と家屋、一部の土蔵が焼失しましたが、十代目・中澤保太郎は、残った土蔵2棟と急造りの木造店舗で「萬屋紙店」として和洋紙・襖紙を中心に事業を再開し、1952(昭和27)年に株式会社萬屋紙店を設立しました。のちに社名を時代に合わせて「ヨロヅヤ」に改めますが、保太郎は「世のため人のために役立つ人間として」「ヨロヅヤはお客様のために」と「三方よし」の心得を社員に説き続け、今も中沢トータリアの社風として受け継がれています。

トータルインテリアの時代。
原点はそのままに、扱う商品を変化させ、新たなサービスを創造する

昭和から平成にかけては高度経済成長が続いた時期もあり、当社も取扱商品を壁紙や床材、カーテン・ブラインド類などのインテリア全般へ変化させ、さらには木質建材や住宅設備へと拡大させてまいりました。トータルインテリアを標榜して現在の「中沢トータリア株式会社」に社名変更し、営業拠点も、本社・熊谷店から、高崎市の群馬店、太田店、川越店、さいたま店の5か所へと拡げております。新商品やおススメ商品のチラシでのご提案、トータリアフェアなどの展示会や技術講習会、セミナーの開催、工事支援などのサービスを生み出し、その品質を磨き上げてまいりました。

"第四の創業"へ。
社会の変化や要請・期待に対して正面から「三方よし」の実践で応え続ける

令和の時代を迎え、職場環境の改善や働き方の改革では着実に成果が出ており、コンプライアンス(法令遵守)やガバナンス(企業統治)の面でも熊谷税務署様から"優良申告法人"としての表敬を受けております。また、当社オリジナルの評価制度では、自己評価に対して複数名が見ることで偏りのない評価にする工夫に加え、同僚社員に対する「ありがとう!」「感動した!」という気持ちを加点という形で投票できるシステムになっており、評価の公正さを保ちつつ、社員一人ひとりのモチベーションアップにつながる仕組みになっています。当社は、「三方よし」の実践を通して、インテリア流通サービスの営業エリア拡充に努めるとともに、グループ会社のエルム室内(株)と地域のリフォーム需要を創造するための新事業開発を着実に進め、"第四の創業"となる新時代を切り拓いてまいります。